2024/4/29
成績を上げるための10か条

小学生・中学生が成績を上げるために意識してほしいことを、10か条にしてまとめました。
これらを子ども自身と保護者が意識できるかどうかで、子どもの成長度合いは大きく変わってきます。
ぜひ皆様ご一読ください。
Ⅰ 成績を上げるために、勉強は“自分でやる”

成績を上げるための10か条、1つ目は勉強の本質について。
子ども保護者ともに、よく勘違いしていることがあります。
それは、「塾に通えば成績が上がる」「学校の授業をきちんと聞いていれば成績が上がる」ということ。
これは間違いです。
勉強は自分でやるものです。授業を受けるだけの受け身体制では、成績は上がりません。
子ども自身が自分の手を使って、頭を使って、能動的に学習していくことで知識は定着していきます。
効率的な勉強方法、勉強量の確保、忘却管理などといった具体的なものはひとまず置いておいて、まずはこの『自分でやる』ということ、勉強の主体は子ども自身であることを理解/意識してください。
Ⅱ 成績を上げるために、自分の“できない”を知る
成績を上げるための10か条、2つ目はマイナス要素との向き合い方について。
勉強が苦手な子ほど、自分の“できない”から目をそらしがちです。
学校のワーク、答えを見ながら書いていませんか?
丸付けをするときに、ミスをしていた問題も、これくらいいいかという気持ちで○(丸)にしていませんか?
普段の勉強は、いわば“練習”です。定期テストや模擬試験、入試が本番となります。
練習の段階では、〇(丸)が多ければ良いわけではありません。
むしろ、どれだけ✕(バツ)になるのか、理解できていないのか、覚えられていないのか、まずは現状を正確に受け入れてください。
「自分のできないを知る」とは、勉強習慣においても大事なことです。
テスト前に集中してがんばればできるはずだ、と考えて普段の生活で手を抜いていませんか?
そして結局、テスト前になってもやる気が出ず、ただそれっぽく過ごしているうちにテスト本番を迎えることになってしまった経験はないでしょうか。
テスト前に本気で頑張れる子は、普段から頑張れます。
大半の子は、テスト前に急いですべてを詰め込む羽目にならないように、普段からコツコツと勉強をしていく必要があります。
「後でできるはずだ」と思わないでください。勉強は自分の弱さを受け入れるところから始まります。
Ⅲ 成績を上げるために、✕を減らす勉強をする

成績を上げるための10か条、3つ目は要因分析について。
前項で述べたように、普段の勉強は“練習”であること、まずは自分の“できない”を知る必要があることを理解してもらったかと思います。
では、普段の勉強では何を意識すればよいのか。
それは「✕(バツ)を減らす勉強をする」ことです。
ワーク/問題を解き始めると、すでに学校で教わった単元であっても、基礎知識を全然覚えられていなかったり、どう解けばいいのかさっぱり分からなかったり、自分のできないを受け入れたら✕ばかりになってしまうこともあるかと思います。
最初はそれで大丈夫です。
大事なのは、それら✕の問題をいかに○に変えていくかということです。
キーワードは『要因分析』です。
なぜ解けなかったのか、どこで間違えたのか、どうすれば次は解けるようになるのかなど、間違えた問題の要因分析をしてください。
具体的な要因分析&解き直しの仕方については、ぜひ一度、当塾ウィズペースの体験を受けて学んでいってください。
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Ⅳ 成績を上げるために、実現可能な計画を立てる
成績を上げるための10か条、4つ目は計画立てについて。
テストなどの直近の目標に向けて、計画を立てて勉強していますか?
その計画は、“現実的な”計画でしょうか?
目標達成に向けて勉強するときには、必ず計画を立てましょう。期間の目安は最短一週間。
これまでにも学校や家で計画を立てたけど、その通りにできないから意味ない!という方、そうではありません。
これまでにできなかったからやらないではなく、今後のためにも計画を活用できるように練習する必要があります。
計画立ての際に注意すべきことをいくつか挙げておきます。
■ 1日単位でやることを決める
毎日の課題を事前に決めることで、その日に何をやるか迷う段階がなくなり、勉強を始めやすくなります。勉強は始めるときが一番パワーを必要とします。
■ 余裕を持つ(予備日)
理想ではなく、現実的な計画を立てましょう。自分がどれだけ勉強できるのか、集中力はどれくらい持つのか、休憩はどこで取るのか、など自分の学習習慣を探って、“ちゃんとやれる量”で計画を立てましょう。
■ 2種類の計画立て
計画立てには「課題ベース」&「時間ベース」の2つの方法があります。
「課題ベース」は、毎日の課題をもとに計画を立てる方法。すべての課題をやり終えたらその日の勉強は終了です。ある程度勉強することに慣れている子におすすめ。
「時間ベース」は、一日ごとの合計勉強時間を最初に決めて、その時間内で具体的な勉強内容を割り振って計画を立てる方法。計画&実行に慣れていない子におすすめ。
ウィズペースでは、毎週の面談授業で担当講師と一緒に話し合いながら一週間分の計画を緻密に立てていきます。
大事なのは、その子に合わせた計画を立てること!
Ⅴ 成績を上げるために、現状を正しく把握する

成績を上げるための10か条、5つ目は現在地について。
前項で計画立てのお話をしました。
その際にも触れていますが、実現可能な計画を立てるためにも、自分の現状を正確に把握しましょう。
目標到達地点と現在地の差
目標点には何の科目で何点伸ばせば届く?勉強量はどれくらい増やすべき?前回届かなかった原因は?生活習慣
部活がある日とない日の勉強量、帰宅後から夜寝るまでの過ごし方など
勉強量
集中力を保てる時間、一日の勉強時間内での進捗具合、テストまでにこなす課題など
計画立てのときに限らず、毎日の勉強を進めていく中でも定期的に現状を振り返り、進捗状況や先の見通しを確認する習慣をつけましょう。
ウィズペースでは、塾生は毎日の学習をすべて記録に残し、頑張れているときも頑張れていないときも、自分の現状を客観的に正確に把握することを心がけています。
Ⅵ 成績を上げるために、計画実行のポイントをおさえる
成績を上げるための10か条、6つ目は計画の実行について。
計画を立てることの意義・重要性をご説明しました。
次は、それを実行する段階に入ります。
計画を立てて満足し、翌日から一切その通りに実行できなかった経験、あなたにもあるのではないでしょうか。
前提条件として、実行する計画は『(子どもが)自分で立てた計画』であることが必須です。
親に、先生に、立ててもらった計画では、強制力によって最初は実行できても長続きはしません。計画立てに子ども自身が関与していることが大切になります。
では、計画実行のポイントをいくつか挙げます。
■ 勉強の開始時間を決める
「○時○分に数学の計算問題から始める」などのように、毎日何時に何から取り組み始めるか、計画立ての段階で決めておきましょう。
勉強実行において、一番難しいのが“勉強を始める”ことです。
■ とりあえずやってみるの精神
疲れていたり、気がのらなかったりするときもあります。
そんなときにも、「とりあえず英単語だけやってみるか」「とりあえずちょっとだけ始めてみるか」の精神で、なるべく簡単な課題から取り組みましょう。
■ ゼロか百かではない
計画実行で頓挫してしまう人の特徴に、完璧を求めてしまうことがよく見られます。
毎日を過ごしていくなかで、急な予定が入ったり体調を崩すことなどもあります。
一日予定がズレてやる気が削がれてしまうのを防ぐために、できなかったものは仕方ないと割り切ることも必要です。
■ 予備日をつくる
計画は思い描いた通りにいかないことも当然あります。
毎日完璧を求めるのではなく、一週間単位でやり切れればいいんです。
したがって、一週間の中で予備時間(予備日)を作り、やり残した課題の埋め合わせをしましょう。
最初から計画通りに完璧に実行できる人は多くはありません。
自分に合った勉強習慣を見つけていくためにも、実践と修正を繰り返していきましょう。
Ⅶ 成績を上げるために、段階的な目標を立てる

成績を上げるための10か条、7つ目は目標設定について。
目標設定で大事なことは、次の2点。
1.具体的な内容であること
2.段階的に立てること
それぞれについてご説明します。
1.具体的な目標
目標は、抽象的でなく、できるだけ具体的なものにしましょう。
△抽象的な目標
・「成績を上げる」
・「ちゃんと勉強できるようになる」
○具体的な目標
・「次のテストで5科目合計300点を取る」
・「毎日少なくとも1時間は勉強する」
・「○○高校を受験するために次の模試で偏差値55を取る」
数字や固有名詞を入れると具体的な目標になります。
2.段階的な目標
目標は複数立てましょう。
最初にゴール(最終目標)を定め、そこから下るように細分化していくのがポイントです。
◆目標設定の例
受験、定期テスト、普段の生活、項目はなんでもいいです。
それぞれに対して、自分がこうなりたい!という目標を立てて、細分化していきましょう。
受験 | W高校に合格 | 必要偏差値60 | いつの模試で達成? |
---|---|---|---|
定期テスト | 5科目合計400点 | 数学:90点 | 前回のテストで到達届かなかった原因は?どう改善する? |
勉強時間 | 平均で2時間以上 | 平日 | 一日の中で科目バランスは? |
目標は、立てたら公言しましょう。
先生、親、友達、誰かに言えるのがベスト。
言いたくないのであれば、自分で紙に書いて目に見えるところに貼っておきましょう。
自分で立てた目標を、自分自身に言い聞かせることも大切です。
Ⅷ 成績を上げるために、勉強内容の取捨選択をする
成績を上げるための10か条、8つ目は勉強内容について。
前項で、目標を立てました。
さて、あなたの目標は「定期テストで満点を取る」ことですか?
そうであれば、普段からすべての問題を取れるように、抜けのないように徹底的に間違いを潰していきましょう。
一方、目標が「平均を取れるようになる」人の場合、普段の勉強(テスト勉強)では『取捨選択』をすることが大切です。
簡単に言っていますが、これができていない人が意外と多い!
計算問題も完璧になっていないのに、文章題や利用問題に挑戦して何も分からず時間だけが過ぎていき、分からないからやる気もなくなって、テスト直前でもワークが進んでいないからあわてて答えを写して…これの繰り返し。
これでは意味がありません。
テスト勉強では、どの問題を取れれば目標点数/偏差値に到達できるのか、それを理解したうえで、あなたが取るべきレベルの問題をひたすら練習しましょう。時間は有限です。
では、その取るべき問題というのはどうやって分かるのか。
それは塾の先生を頼りましょう。
正確には、自分で判断するすべもありますが、ここでは詳細は省きますので、まずは塾の先生を頼ってください。
逆に言えば、あなたの担当講師に「この問題はできるようになろう」と言われた問題は、必ずできるように努めてください。
Ⅸ 成績を上げるために、自分で考える力を身につける

成績を上げるための10か条、9つ目は自ら学ぶ力について。
「勉強は自分でやるものだ」と、第一項で述べました。
当然ながら問題を解くのは生徒自身ですが、そのなかでも「自分で考える」ということを常に念頭に置いてください。
計画を立てること、現状を把握すること、目標を立てることなど、成績を上げるために大事なポイントをいくつも挙げてきました。
いずれにおいても、与えられたものをこなすだけでなく、自分でどうすべきかを考えられるようになりましょう。
ウィズペースでは『自ら学ぶ力』と呼んでいますが、これは大人になるに向けてとても大切な力です。
自己を形成する小中学生の間に、受験やテスト勉強、日々の生活を通して『自ら学ぶ力』を養っていきましょう。
Ⅹ 成績を上げるために、“できた”に着目する
成績を上げるための10か条、ラストはモチベーション維持についてです。
そもそも勉強は楽しいとは決して言い難いものです。
勉強は少なからず“分からない”が発生することを前提としているため、ストレスはたまるし、できないことに気分も落ち込みます。
だからこそ、毎日とは言わずとも、自分が「できていること」を意識的に探しましょう。
今週はあれもできなかった、これも上手くいかなかっただけでなく、「これはちゃんとやれたな」とか「これはできるようになった!」などを探して自分のがんばりも認めてあげましょう。
保護者の方も同様に、どうしても子どもがやれていないことに目が付きますが、長い道のりを子どもと一緒に走り切れるよう、モチベーション維持を心がけてください。

以上、小中学生が成績を上げるための10か条でした。
これら10か条を子ども自身ですべてクリアできないと成績は伸びないのか?というと、そうではありません。
あなた自身がこの10か条を理解し意識して行動すれば、たとえ10か条すべてを完璧にできずとも、必ずや成長していけます。
一人ひとりに得意/苦手なことがあるため、子どもの特性を理解したうえでサポートし、目標達成まで導くのが、私たち塾/講師の役割となります。
まずは、いまのあなたの勉強方法や生活習慣を見直すことから始めましょう。
ここまで読んでいただいた皆さんが、これからも各々の目標達成に向けて頑張れるよう応援しています!
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